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この記事は2023年夏休み特集のものです。最新トピックスはこちら
新型コロナウイルスの影響や、全国的な猛烈な暑さで、夏休みもなかなかおでかけの予定が立てられないという人が多くなりそうな今年の夏。そこでウォーカープラスでは、夏の風物詩や涼を感じられる怪談など、夏に読みたい漫画を特集。今回は、漫画家のみつつぐ(
@mitutugu
)さんが描く「人から聞いた不思議な話を漫画にしてみた」から、新作エピソードを紹介したい。
GUNDAM.INFO「週刊ガンダムニュース」やHONKOWA「七海さんのオバケ生活」を連載するみつつぐさん。自身のTwitterでは、くすっと笑えるような出来事から考えると背筋が寒くなるような怖い話まで、寄せられた不思議な出来事を描く「人から聞いた不思議な話を漫画にしてみた」を発表している。先日公開された新作では、お盆の時期に起こった、「霊感」にまつわるエピソードが描かれている。
話を寄せた人の友人が、姉妹4人でお墓参りにでかけた時のこと。お墓を掃除しようとした矢先、友人の妹が墓石にセミがしがみついているのを発見した。そのセミは脱皮の途中で死んでしまったようで、幼虫の背中から羽化しようとする姿のまま固まっていた。セミがすでに死んでいると知り、そのセミの亡骸を素手で無造作に取り払った妹。友人や他の妹たちは驚き呆れたものの、それ以外は特に何事もなく掃除と墓参りを済ませたという。
だが、事件は帰宅後に起こった。家にはセミを触った妹の夫が留守番をしていたのだが、姉妹が帰るなりぎょっとした様子で「墓場で死にたてのセミを触ったねっ!?」と叱りつけたのだ。
実は、妹の夫は以前から「霊感がある」と自称していたものの、冗談が好きな性格でもあるので周りからはあまり本気に取られていなかった。その夫が血相を変え、「セミは7年土の中にいて出てくるから生への執着がすごいんだよ!」と、妻にセミの霊がついていると騒ぎ出したのだ。
その様子に、揃って呆気にとられる姉妹。それもそのはず、帰ってきたばかりで誰も墓石についたセミの話を伝えてはおらず、それどころかその出来事があったことさえすっかり忘れていたのだ。友人はセミの霊の存在を指摘されたことよりも、「本当に霊感あったのか…」と、本来知りえないセミの話をまくしたてる妹の夫に衝撃を受けたのだった。
「さも当然のように…凄いなぁ」「セミプロ並みの霊感ですね…」というユーザーからのコメントとともに、Twitter上では1万2000件を超えるいいねが寄せられたこのエピソード。“霊がとりついた”という恐ろしげな話より、それに反応する人間側の方がインパクト大という、二段構えのなんとも不思議な体験談だ。
画像提供:みつつぐ(@mitutugu)
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