「最後の1コマに背筋がゾク…」結婚のきっかけになった「未来の娘」からの電話、本当に伝えたかったことは…【漫画家に聞く】

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「フューチャーブルーム」01
「フューチャーブルーム」01画像提供:誰でもない(@daredemonaidare)

3連休の初日、あいにくの天気で外出を取りやめた人もいるのでは?そんなときは家でゴロゴロしながら傑作漫画を読むのがおすすめ。ここでは、「想定外」「予測不能」なショートホラー漫画をSNSに公開している、誰でもない( @daredemonaidare )さんの漫画「フューチャーブルーム」を紹介する。


「未来の娘」が伝えたかったこととは…?

「フューチャーブルーム」02
「フューチャーブルーム」02画像提供:誰でもない(@daredemonaidare)

「フューチャーブルーム」03
「フューチャーブルーム」03画像提供:誰でもない(@daredemonaidare)

「フューチャーブルーム」04
「フューチャーブルーム」04画像提供:誰でもない(@daredemonaidare)

「フューチャーブルーム」05
「フューチャーブルーム」05画像提供:誰でもない(@daredemonaidare)

「フューチャーブルーム」06
「フューチャーブルーム」06画像提供:誰でもない(@daredemonaidare)


物語は、26歳独身OLの戸塚美菜がスマホを落としたところから始まる。画面がバキバキにひび割れたスマホをそのまま使っていると、見知らぬ番号から電話がかかってきた。雑音の中に「お母…さん…」「喫茶店…ブルーム…行…」と謎の声が。喫茶店ブルームは美菜の行きつけの店だったが、その出来事により足が遠のいてしまった。

そんななか、美菜は喫茶店ブルームのマスターに偶然出くわす。喫茶店に来ない理由を話すと、マスターからは「未来の娘さんからじゃないですか?」と意外な答えが返ってきた。そのロマンチックな解釈に美菜は惹かれ、やがて2人は結婚。美菜のお腹には命が宿り、女の子であることから「咲(さき)」という名前に決めていた。そんな幸せの絶頂期に、またしてもあのひび割れたスマホが鳴り、「もしもし?咲?」と出てみると――。


投稿するようになったのは、知り合いの漫画家に触発されてから


幸せな展開から一転、その後の暗い未来を暗示させるラストに、SNSでは「母の為にパラレルワールドから着信?」「ブルームには行くなってことだったのか…?」とさまざまな考察が飛び交った。そんな予測不能な結末、さまざまな解釈ができる物語を得意とする誰でもないさんに、漫画を投稿するようになったきっかけなどを聞いた。

「知り合いの漫画家の方がある日、Twitterに4ページの漫画をアップしました。次の日、1000人だったその方のフォロワーはたった1日で5万人近くまで膨れ上がったんです。それを見て、自分も『描くしかない!』と思ったのがきっかけです」

最初に投稿した漫画は、ある漫画のパロディ4コマだったと振り返る誰でもないさん。

「恐ろしいくらいウケなかったものの、描いていて楽しかったんです。今は怖さが含まれるものを主軸に、いろんな題材を描いています」

単行本「リリースレッド 怪異の起こる街」(著:誰でもない)は、全エピソード想定外の結末で話題となったが、本作を描くうえでワンパターンにならないように心掛けたという。

「できるだけワンパターンにならないようにと意識しました。スピード重視なので絵のクオリティは“そこそこ”ですが、“そこそこ”なりに成り立つバランスには描いているつもりです」

4ページの中に散りばめられる伏線、謎、そしていくつも考えられる物語の意味に止まらない考察…。あなたも誰でもないワールドにきっとハマるはずだ。


取材協力:誰でもない(@daredemonaidare)

詳細情報

■誰でもないTwitter:https://twitter.com/daredemonaidare

<イラストのTシャツ販売中>
■BOOTH:https://ddn.booth.pm/
情報は2024年2月23日 07:04時点のものです。

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