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猛烈な暑さの日が続く今年の夏。ウォーカープラスではそんな夏にぴったりな、ホラー・心霊系の漫画を特集。今回は、漫画家のみつつぐ(
@mitutugu
)さんの作品「人から聞いた不思議な話を漫画にしてみた」シリーズの中から、お墓参りのエピソードを紹介する。
作者のみつつぐさんは、GUNDAM.INFOサイト上で連載中の「週刊ガンダムニュース」や、「七海さんのオバケ生活」(HONKOWA)などの作品がある漫画家。「人から聞いた不思議な話を漫画にしてみた」はみつつぐさんがX上で公開しているシリーズで、タイトルの通り非日常を感じさせる体験談をみつつぐさんが漫画として描く作品。二度に渡り書籍化されるなど人気を博している。
「人から聞いた不思議な話 63」では、お盆に起きた出来事を取り上げている。エピソードを寄せた人物の友人家族がお墓参りで“霊感”の存在を目の当たりにした体験だ。
ある年のお墓参りの際、脱皮の途中で死んでしまったらしいセミが墓石にくっついているのを見つけた友人一家。掃除の最中ということもあり、友人の妹はその死骸をむしりとったのだが、帰宅するや否や、そのことを留守番していた夫に「死にたてのセミを触ったねっ!?」と指摘される。
帰ってきたばかりでセミのことなど一言も話していないのに、妻が死にたてのセミに触ったことを見抜いた夫。彼はもともと「霊感がある」と自称しており、周囲はあまり取り合っていなかったが、「付いてきちゃってるよ!」とセミの霊がとりついていることにおののく様はまさに霊感の証明になっていた……、という話だ。
作者のみつつぐさんによると、「人から聞いた不思議な話」シリーズはもともと、自主制作作品の即売会「コミティア」に出ようと題材を考えた際、「自分が今まで見聞きした不思議な話を漫画でまとめてみよう」と思ったのがきっかけで描きはじめたという。
作品の元ネタとなった話はみつつぐさんの交友関係の中で耳にしたエピソードが多いそうで、そうした不思議な体験談はなかなか初対面ではなかなか喋ってもらえないとみつつぐさんは話す。「特定の場や集まりに何度か出向いて顔を覚えてもらうと、しゃべってくれる人はくれます。第1話は地元友人がかつて営んでいた画廊のパーティーに来ていた陶芸家の方から、第2話・第3話は友人から聞いた話……、と言った具合です」
また、「人から聞いた不思議な話 63」のように、死にたてのセミにまつわるあれこれは不穏でも、友人家族は霊感の実在に衝撃を受けた――、といったどこかクスリとするようなエピソードが多いのが同シリーズの特徴の一つ。
みつつぐさんは心霊系の話について「好きな人と本気で苦手な人が世の中大体半々ぐらいかと考えています」と肌感覚を語り、「その経験と考えを踏まえて、SNSでうっかり回ってきた漫画を見てしまってもマイナスな気持ちを持たれないものを中心にあげていこうと決めました」と、偶然の出合いが多いSNSで発表する作品ならではの配慮があることを教えてくれた。
取材協力:みつつぐ(@mitutugu)
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