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暑い夏の到来に合わせ、ウォーカープラスでは夏にぴったりのホラー漫画を特集。今回は、しろやぎ秋吾(
@siroyagishugo
)さんの短編ホラー「こっくりさん」を紹介したい。
ブログやSNS上で寄せられた体験談を漫画にして発表しているしろやぎ秋吾さん。なかでもホラー系の体験談は「フォロワーさんの本当にあった怖い話」(双葉社)として書籍化されるなど人気を誇る。「こっくりさん」は同シリーズの一篇だ。
いわゆる「こっくりさん」は、文字を書いた紙の上に硬貨を乗せ、参加者全員が硬貨に指を合わせて質問をすると、硬貨がひとりでに動きこっくりさんが文字を通してメッセージを告げるという占い。かつて子供たちの間で大ブームになった一方、呪術めいた趣もあり、こっくりさんをすると呪われるといった不吉な噂もある。
体験談を寄せた女性も小学生時代に友人たちとこっくりさんをすることになったが、もともと乗り気ではなかった女性は、早々に「おかえりください」と切り上げようとする。だが、こっくりさんの答えは「いいえ」。さらには、友人の意中の相手を質問したのに、「もうしんでいる」と不気味な回答が返ってきて――、とこっくりさんの恐ろしさがにじむエピソードだ。
読者からは「こっくりさん怖い」「本当に遊びでもやるもんじゃない…」と多くのコメントが寄せられた短編ホラー。漫画に描いたしろやぎ秋吾さんに、体験談を作品に仕上げるうえでの意識を訊いた。
――体験談を描く楽しさや難しさなどがあれば教えてください。
【しろやぎ秋吾】体験談の中で「この人はどんなことを考えて、どう怖く感じたんだろう?」と想像しながら描くのが楽しいです。
――体験した人の“感覚”に着目されているんですね。
【しろやぎ秋吾】本当にあった体験談を元にしているので、ほとんどの場合、何か霊的なものが「見えた気がした」話になってしまうし、「その霊の正体は?」という根拠もないです。そこを考え出すといつも悩んでしまうのですが、そういうプロの怪談師さんの話とは違った接しやすさというか、身近さが好きなところです。
――しろやぎさんは怖い話以外も、さまざまなジャンルの体験談漫画を描かれています。「怖い話」で、ほかのジャンルの体験談と描き分けている点や工夫はありますか?
【しろやぎ秋吾】いろんな種類の怖さを描きたいなと思っているので、体験談選びが一番こだわっているのかなと思います。あと、なるべく怖い絵を描かずに怖がらせたいと思っています。
取材協力:しろやぎ秋吾(@siroyagishugo)
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