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8月も終わりが近づく中、まだまだ厳しい暑さの日が続く今年の夏。ウォーカープラスではそんな夏にぴったりな、ホラー漫画を特集。今回は、誰でもない(
@daredemonaidare
)さんの創作作品「見たな」を紹介する。
ショートホラーを中心に、漫画作品をWeb上で公開している誰でもないさん。「リリースレッド 怪異の起こる街」や「かい猫ミーに出会ったら」など書籍化された作品もあり、SNSを中心に人気を集める作家だ。
今回紹介する「見たな」は、とあるマンションを舞台にした4ページの短編ホラー。マンションのゴミ置き場にゴミ出しに向かった住人の頭の中は、「臭い」でいっぱいだった。
ゴミ置き場の前はおろか、エレベーター前まで漂ってくる異様な臭気。「誰だよこんな臭いゴミ出したの…」と、臭いの発生源を目で探す住人は、ゴミ袋の山の中から、腐敗した人間の腕らしき物体を目撃する。
まさかの事態に「(本物?)」「(これが死臭?)」(「警察」)と、気が動転していると、後ろから「見たな」と声をかけられ、振り向くと顔色の悪い女性が立っていて――、というストーリー。
4ページの中ですべての真相が明かされるわけではないものの、「見たな」という声の主や、女性の様子がおかしかった理由など想像が膨らむ結末になっている同作。
誰でもないさんの作品は、本作同様に想定外の展開や結末が描かれることが多い。「作品によって例外はありますが、お話の基本はやはり起承転結だと思うので、転じる流れは入れていきたいとは思っています」と話す誰でもないさんは、同時に「ワンパターンにならないように」という意識も持っていると言う。
一方、そうした起伏ある物語やアイデアを生み出すことそのものは「思いついたら描いているだけなんです」と、あまり苦労は感じないという誰でもないさん。
こうしたストーリーを作り続けるうえでの苦労を訊くと、「思いついたら描いているだけなので、あまり苦労はないです」と誰でもないさんは答える。創作活動を含め、ネックになるのは生活リズムの乱れだそうで、「生活リズムが崩れると何もできなくなってしまう体質なので、生活リズムの維持には苦労しています」と、作品発表のサイクルが途切れないための秘訣を話す。
また、作画の面では当初、スピードを重視し、絵のクオリティは“そこそこ”でも作品全体としてバランスがとれていればよしというスタイルだったという誰でもないさん。
「当時、Twitter(現X)に漫画をアップし始めたときは、今よりフォロワーが2桁少なかったんです。とにかくフォロワーを増やすために、作品を発表するスピードを重視していました。現在はクオリティとスピードを兼ね備えられるよう、日々まい進しております」
取材協力:誰でもない(@daredemonaidare)
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