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数年前からホラー漫画を描いている色白ゆうじろうさん(@mrwhiteblogger)は、SNSを中心に短編漫画を発表している。彼の独特な世界観はなんとも魅力的で、どの作品も続きが気になるものばかりだ。今回はX(旧Twitter)に投稿されている漫画「車線規制」を紹介するとともに、著者が本作を描くうえで苦労した点などについて聞いた。
関東に住むEさんは、年末年始の休暇に入り、家族を乗せて山口県北部にある渦目ダム付近の高速道路を走っていた。この日は寒波が到来し、高速道路には新雪が積もっていた。
そして、氷結した池の真上にある高架橋に差し掛かったとき、「左いけ」という車線規制の看板が見えてくる。Eさんは『なんの規制だろう』と胸騒ぎを覚えたが、妻に促されて左車線へ進路変更する。その後も看板がずらっと並び、Eさんはひたすら左へ車線変更を繰り返した。
一番左側まで来たとき、車はガードレールが壊れた方向に誘導され、衝突してしまう。車は今にも下に落ちそうな状態だったため、Eさん一家は車から脱出する。その際、彼らはガードレールの下に大きく開いた口のような奇妙な穴を発見した。
Eさんと妻が周りを見渡すと、先ほどまであった交通規制や警備員の姿はどこにもなかった。Eさんが携帯で警察を呼んだことで、思いもよらない事実を知ることになるのであった。
本作を描く上で苦労した点について、色白ゆうじろうさんは高速道路という舞台設定におけるパース(遠近法)の難しさをあげた。見慣れた道路でも、いざ漫画で描こうとすると整合性のある風景がなかなか描けず、本作での苦労をきっかけに遠近法の教本を購入したと語る。
巨大な「人食い池」に落ちずに済んだEさん家族が、なぜ封鎖中の道路に進入できたのかという謎について、作者は「自覚なく」と前置きしつつ、まるでワープしたかのように迷い込んだ可能性や、何かが一時的にバリケードを消し去った可能性を示唆する。いずれにせよ、「奇妙な力」が働いたのは確かだろうと述べている。
取材協力:色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)
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