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海辺の岩に囲まれた潮だまりや浅瀬で生き物を観察したり捕まえたりする、磯遊び。海水浴デビューにはまだ早いという小さな子どもでも楽しめる、夏休みの定番レジャーだ。そんな磯遊びでは、さまざまな生き物との触れ合いを楽しむことができる。今回は夏の磯遊びで出合える生き物について紹介。なかにはトゲがあったり毒があったりと危険な生き物もいるので、夏の磯遊びの参考にしてほしい。
※ほかにも海には危険な生き物が生息しています。刺されたり噛まれたりした場合は、速やかに医療機関に相談することを推奨します。また、一部の生き物は漁業法や漁業権によって採取が禁じられている場合があります。必ず事前によく確認してください。
日本で最も一般的に見られるヒトデで、全国の広い地域に生息する「イトマキヒトデ」。5角形の糸巻きのような形をしており、青色の体にオレンジ色の模様が特徴だ。その模様は個体によって若干異なる。大きさは5センチ程度で、浅瀬の岩礁で見られる。
多くの場合は5本腕だが、まれに4本や6本腕の個体もいるようで、発見できたらレア物だ。また、7本腕の個体を見たという目撃情報もあるそう。
ヒトデやウニと同じく、棘皮動物に属する「マナマコ」。全国の海に広く生息しており、食用としても用いられている。体の色は赤、黒、白、青緑など。また、海の掃除屋としても知られ、海底の泥を食べてキレイにして排出してくれる、海に棲む生物たちにとっては、ありがたい生き物だ。
グニャグニャとした体が特徴のマナマコだが、実は骨があることをご存知だろうか?骨といっても顕微鏡で見ないとわからないほど小さな骨で、骨片と呼ばれるもの。多数の骨片が厚い皮に埋もれている。
本州に多く生息している「ホンヤドカリ」。カニやエビと同じ甲殻類で、巻貝を背負って歩く姿が特徴的だ。巻貝に隠れている腹部はかなり柔らかく、この腹部を外敵や衝撃から守るために巻貝を背負っている。CMなどの影響から、陸を歩いている姿を想像する人も多いかもしれないが、実は陸に棲むヤドカリはごく一部の種類だけ。基本的には岩場や浅瀬の水の中で生活している。
ホンヤドカリは一生のうちに何度も引っ越しを繰り返す生き物。体が大きくなったり、貝殻が傷んで気に入らなくなったりすると、新しい貝殻に引っ越しをする。引っ越しの際は、貝殻の大きさをハサミで測ったり、中のゴミを掃除したりするなど、なんだか人間味のある行動をする。ホンヤドカリの引っ越しが見たいなら、空の巻貝と一緒にバケツや水槽の中に入れておくと、見られることがあるそうだ。
北海道〜沖縄の広い地域に生息する「イシダタミ」。イシダタミガイと呼ばれることもある。名前の由来は、貝殻表面の模様が石畳のように見えることから。藻を食べてくれるので、水槽の中で小魚などと一緒に飼う人もいるようだ。
体の大きさは2センチ程度。磯のくぼみなどに寄り添うようにしている。味噌汁などに入れて食べる地域もあるようだが、小さくて食べにくいため、あまり一般的ではない。殻が厚く、なかには尖っている個体もいるため、踏まないように注意したい。
体長10センチ程度で、体の半分以上が鮮やかな黄色をしているのが「ナベカ」。英名は「エレガントブレニー」で、その名のとおり美しく優雅に泳ぐ。北海道・函館より南の海に生息している。
岩などの隙間のほか、フジツボやオオヘビ貝の貝殻などを巣穴にすることもあり、小さな穴にも後ろ向きに泳いで収まることができる。これら管状のものから頭だけを出して警戒していることが多いので、よく探してみよう。
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