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早くも30度越えの日が多く、今年の夏も厳しい暑さが続きそうだ。ウォーカープラスでは、ゾッと震えるようなホラーから、暑さを忘れさせる怪談など、夏の季節に読みたい漫画を特集する。今回は、ネブクロさんの『訳アリ心霊マンション』(コミックス最新第5巻は2025年3月7日発売)より、短編「ゴリ押しコックリさん」を紹介したい。
新潮社のWebマンガサイト「くらげバンチ」で連載中の
『訳アリ心霊マンション』
は、いわくつきの心霊マンションのオーナーとなった大家の「東雲薫」が、入居者ならぬ入居霊を集め夢の不労所得生活を目指すホラー&ギャグ作品。
「次にくるマンガ大賞 2025」
Webマンガ部門(※読者投票締め切りは2025年7月7日(月)11時まで)にノミネートされている注目作だ。
「ゴリ押しコックリさん」は、X上にて掲載された本作の番外編にあたるエピソード。子どもたちがコックリさんの儀式で呼び出したのは、質問に答えるのではなく自分の都合のいい回答に10円玉を誘導する悪霊だった。
「お帰り下さい」「食べないでください」「助けてください」の問いかけにはすべて「いいえ」、逃げ出そうにも10円玉から指は離れず半狂乱に陥る子どもたち。そこに通りがかった大家さんがコックリさんに乱入し、今度は「駅近2DK月4万風呂・トイレ別のマンションに~住んでくれッッ」と、怪力で10円玉を無理矢理誘導する――、という短編だ。前半の本格ホラーと後半の勢いのギャップが激しいエピソードで、本作の魅力の一端が味わえる。
『訳アリ心霊マンション』はもともとネブクロさんの個人制作としてスタート。くらツイ漫画賞で大賞を受賞し、一話完結の個人制作時代からリブートし、祓い屋の少女「日下部ツヅミ」をはじめとした新キャラクターを加え、シリアスなストーリー展開も伴った連載漫画となっている。
作者のネブクロさんによると、作品のきっかけは「『気絶して目が覚めたら運よく霊が消えていた』とか『意地でも危険区域の説明をしない老人』」といった、ホラーや怪談にありがちなご都合主義的・予定調和な展開へのツッコミがアイデアの1つにあったという。そのうえで「“ホラー漫画”じゃなく、“コメディ漫画”でもない。その2つがミックスして成り立つホラーコメディ」として、ほかのホラー作品との差別化を含めて作風を作り上げていったそう。
今回紹介した番外編は「筋肉パワーネタって料理でたとえると非常に濃い味付け」と評するネブクロさん。同エピソードのお気に入りシーンに「今回で言えば、子どもたちが『散ッ』で逃げたシーン」を挙げ、自身でも笑ってしまう展開やアイデアかどうかを原稿として描くルールに採用していると教えてくれた。
最後にネブクロさんは「次にくるマンガ大賞2025に『訳アリ心霊マンション』がノミネートされています!締め切り日が7月7日までとなっておりますのでよろしければ皆様の1票よろしくお願いいたします!」とメッセージを寄せた。
くらげバンチでは2025年7月7日(月)まで全話無料公開中。連載も第50話の節目を迎え、心霊マンションの空き部屋も埋まりつつある本作。1話完結のエピソードも多いので、興味を持ったらストーリーを1から追う読み方もおすすめだ。
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訳アリ心霊マンション 5 (バンチコミックス)
訳アリ心霊マンション 4 (バンチコミックス)
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