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家にいながら本格的なわたあめを作ることができる、ライソンのわたあめ器たち。今回使用した「スイートマルーン」と「わたあめ屋さん」以外にも、目的に合わせた製品がいくつも発売されている。なぜここまでわたあめ器に力を注いでいるのか、ライソン株式会社 広報担当の三上紅美子さんに話を聞いた。
2009年に発売された「わたあめ屋さん」は、「『日常に、非日常を』をテーマに、人が多く集まる場で楽しめるものを作りたい」という想いから生まれた。当時はライソンの黎明期で、元会社となる株式会社ピーナッツ・クラブの第二営業部から独立して間もない時期だった。
「独立後のライソンには、なぜかわたあめに並々ならぬ熱意をもった社員が集結していたんです。専用のザラメで作ったほうが舌ざわりもよくて大きなわたあめが作れるんですが、『誰でも手に入れやすい飴玉でわたあめを作れるようにしたい』という想いがあったんです」
そうして何度も試作を繰り返し、「わたあめ屋さん」が完成。大々的な広告を打ち出すことはできなかったそうだが、「家で本格的なわたあめが作れる」という口コミが広がり、その結果、「ジェネリック家電製品大賞」のユニーク家電部門を受賞。同賞は、日本国内で発売される電機大手8社以外の優良な中小家電メーカー製家電製品の品質と安全性の向上、市場拡大を願って2013年10月に一般社団法人ジェネリック家電推進委員会によって設立されたもので、ほかにはない唯一無二の家電として「わたあめ屋さん」が認められたのだ。
「わたあめ屋さん」以外にも、ライソンからは数々のわたあめ器が発売されている。ひとつの製品をブラッシュアップしていくのではなく、用途に合わせて新製品を開発しているのはなぜなのだろう。
「『わたあめ屋さん』の時点でわたあめ器としては完成形で発表しています。ただ、お客様からいただくご要望には応えていきたいので、バリエーションとして数種類のわたあめ器を開発しています。それぞれの製品に特色があるので、どのシリーズも販売を続けていきたいですね。『スイートマルーン』は基本的にファミリー層に人気がある印象ですが、それよりも大きい『わたあめ屋さん』は年配の方が『孫が遊びに来るので驚かせたい』と購入されるケースがあるみたいです」
「すべてのわたあめ器のファンを大切にしたい」。ライソンの熱い想いは、わたあめ器の専用スティックにも表れている。「スイートマルーン」以外のわたあめ器に付属しているのはこん棒のような形状のスティックで、前述した先端に球体が付いているスティックは「スイートマルーン」にのみ付属。単品で購入することもできるそうだが、この独特の形状をしたスティックにはどのような秘密があるのだろうか。
「専用スティックを使った方の口コミを見ていると、『専用のものを使っても丸いわたあめが作れない』という声があり、なんとかしたいと思っていました。そもそも丸いわたあめを作るには、スティックの先端に小さく球状に飴を絡め、そこに巻き付けるようにするのがいいのですが、かなりコツが必要。なので、スティックに最初から球体を付けることにしたんです。これで『丸く作れるようになった』という声をいただけるようになりましたし、何より、スティックを開発することでわたあめの作り方のコツを発信することができました。とても大きな成果だと思います」
お祭りの出店や専門店でしか食べられないと思いがちなわたあめを、自宅で、さらに好きな飴玉を使って作れるライソンのわたあめ器。「お店では体験できないわたあめ作りができ、飴玉ごとにも発見があるのと思うので、理科の実験のような感じで楽しんでほしい」と三上さん。
「そもそも、『家でわたあめが作れる』ということをまだ知らない方も多いと思うので、そういった方々への認知を高めていくような活動をしていければと考えています。夏休みや夏祭りの季節に向けて家電特集を組み、“わたあめ器といえばライソン”というイメージを守っていきたいです」
さらに三上さんは、わたあめの意外な活用方法を教えてくれた。
「ちょっと上級者向けかもしれませんが、何種類も飴玉を使ってグラデーションを作ると味の変化を楽しめます。あとは、炭酸飲料を入れたコップの上に乗せると、いつものドリンクが一気に華やかになりますよ。私はすき焼きを作るときの砂糖の代わりにわたあめを使っているんです。見た目もかわいくて、子どもと一緒に楽しめるのでおすすめです!」
一台あれば、大勢でワイワイと楽しめるわたあめ器。雨が続く日や夏休みにはおうちでお祭り気分を味わってみてはいかがだろうか。
取材・文=織田繭(にげば企画)
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