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この記事は2022年夏休み特集のものです。最新トピックスはこちら
昭和を思わせる世界観を舞台に、子供時代の“あるある”を切り取った漫画『しなのんちのいくる』をSNSに投稿している漫画家の仲曽良ハミさん(@nakasorahami)。
『しなのんちのいくる』の主な登場人物は、生意気盛りの男の子「いくる」、中学生の姉「しなの」を中心に、その家族や個性豊かな友達たち。どこにでもいるような親しみあふれるキャラクターたちが繰り広げる、思わず「あった!あった!」と言いたくなる日常の1シーンを切り取り、ギャグタッチで描いていく。
今回は、夏真っ只中の今こそ読みたい作品をセレクト。自転車旅にラジオ体操…子供時代に経験した、あの頃をきっと思い出す!
待ちに待った夏休み。毎日のように遊び回っていると、当然いつも通りの遊びに飽きてしまうもの。そこで、いくるとシュウは自慢の自転車に乗って隣町まで大冒険へ!そこで出会ったものとは?
「当時は自転車さえあれば、どこまででも行けるんじゃないかって密かに思っていて、夏休みに冒険を決行した記憶があります。みんな一度はやるんじゃないですかね」
昭和時代の子供にとって楽しみの1つといえば、テレビで放送されるアニメ番組。その時間が近付くと、そわそわしながらテレビの前に座ったという記憶がある人も多いはず。いくるも、好きなアニメ番組を準備万端で観ようとするが…。
「大好きなアニメは、最高の準備をして楽しもうとしていました。昼間から楽しみにしていますから、ナイター中継の画面が映った時はショックでしたね(笑)」
念願だったバイクを購入した父。今まで見せたことがない父の表情に、思わず「かっこいい!」と思ってしまういくる。2人のあまりの騒ぎぶりに、姉・しなのは…?父と子の絆がなんとも微笑ましい作品。
「父はバイクが好きだったのでいつも見ていましたね。その影響で、僕も高校生の時にバイクを買いました。母に『カエルの子はカエルだ』と呆れられました(笑)」
夏といえば、プール。子供たちにとっては楽しい遊び場だが、漫画家である仲曽良さんにとっては日頃の運動不足を解消する場所。思いっきり運動しようと意気込むが…。何気ない日常の1コマを切り取ったエッセイ作品!
「漫画家はどうしても運動不足になってしまうので、プールに行こうと思った時の話です。迷子の彼は更衣室で無事にお父さんと再会できていましたので、ご安心ください!」
「休みだから遅くまで寝ていよう」そんな願いもかなわず、ラジオ体操に駆り出されたいくる。まだ頭がぼーっとしている最中に朝とは思えないテンションで登場するのが、体操を教えてくれる秋山さん。子供ながらの正直な表情がおもしろい。
「僕は朝が苦手だったので、ラジオ体操は辛かった思い出があります。でも今考えると、そこで友達と遊ぶ約束をしていたので大事なコミュニケーションの場だったんだなって思います」
暑さで沈んだ気持ちを、ひと時の笑いで過ごしやすい気分に変えてくれる仲曽良さんの作品。次回はどんな作品が登場するのか?乞うご期待!
取材・文=橋本未来
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