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この記事は2022年夏休み特集のものです。最新トピックスはこちら
昭和を思わせる世界観を舞台に、子供時代の“あるある”を切り取った漫画『しなのんちのいくる』をSNSに投稿している漫画家の仲曽良ハミさん(@nakasorahami)。
『しなのんちのいくる』の主な登場人物は、生意気盛りの男の子「いくる」、中学生の姉「しなの」を中心に、その家族や個性豊かな友達たち。どこにでもいるような親しみあふれるキャラクターたちが繰り広げる、思わず「あった!あった!」と言いたくなる日常の1シーンを切り取り、ギャグタッチで描いていく。
今回は、子供時代の夏の思い出が蘇るエピソードを中心に4作品をご紹介。あまりの甘酸っぱさに、胸がきゅんとなること間違いなし!
夏のお楽しみといえば、夏祭り!いくるの同級生・フウちゃんは、ちょっと気になるアキラくんをさり気なく祭りに誘い出すため、男子たちと夏祭りに繰り出す。最初はぎこちなかった男子と女子の距離も次第に近付くなかで、心がアツくなる展開に。
「町内の夏祭りは“夜に遊んでもいい日”として僕のなかで大イベントでした。夜に浴衣を着ているクラスの女子を見て、やっぱりドキドキしたのを覚えています」
何かと不安で怖いものが多かった子供の頃。そんな時、しがみつきたくなるような安心できる存在として、やっぱり“母”が挙げられる。どんなときでもたくましく優しい言葉で守ってくれる母に対する、作者の仲曽良さんの強い思いがあふれた1作。
「この話は、すごくリアルに覚えていたエピソードです。嫌なことや怖いことがあった時はお母さんにしがみつくのが1番安心しました」
夏の子供が羨望の眼差しで見つめていたのが、虫捕り名人。なかでも「昆虫界の王様」と称されるカブトムシを捕る名人にもなると、夏の間は王様気分で過ごせるほどのバリューがあった。この物語に登場する名人は、どんな方法でカブトムシを捕獲していたのか?
「田舎育ちなので、家の網戸にぶつかってくるカブトムシがよくいました。捕まえて学校に持って行っていくと人気者になれましたね」
小学校中高年を中心に時代を熱狂させた、ローラースケート。特に昭和末期にはとあるアイドルグループのシンボルとしても広く知られ、ブームが再燃。瞬く間に子供たちの間で流行した。アイドルグループに影響されたしなのがローラースケートを購入し、いくると一緒に練習しようとするが、お決まりの展開を迎えてしまう。
「当時は人気アイドルがローラースケートを履いて踊っていたので、小学生の僕らの間でも大流行でした。ガチャガチャとうるさいあのローラースケートです」
夏の疲れを吹き飛ばす、ノスタルジーな笑いを与えてくれた今回の作品。次回はどのような話で懐かしい気持ちにさせてくれるのか。乞うご期待!
取材・文=橋本未来
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