日本三大祭りってどんな祭り? 歴史や由来を紹介!地域ごとの三大祭も

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※2026年の内容に更新中です

日本の文化と切っても切り離せないのがお祭り。毎年恒例の行事として親しまれる一方、多くのお祭りは祭礼として行われる由緒ある行事だ。なかでも「日本三大祭り」に数えられるお祭りは、その歴史や由来も奥深いもの。今回はそんな日本三大祭りの紹介とともに、地域の三大祭りも取り上げたい。

「日本三大祭り」に定義はない?それでも納得の3つの祭り

一般に日本三大祭りと呼ばれることが多いのは、京都府・八坂神社の「祇園祭」、大阪府・大阪天満宮の「天神祭」、東京都・神田明神の「神田祭」。そのはじまりは平安時代や江戸時代にさかのぼり、いずれも祭りの開催地区のみならず各都市を代表する大規模な祭りとなっているのが共通点だ。

だが、実は日本三大祭りにははっきりした定義や認定はない。その格式や地域への根ざし方から、人々の間でそうみなされるようになったものと考えられる。

千余年の歴史を誇る「祇園祭」(開催地:京都府)

毎年7月1日(吉符入)から31日(疫神社夏越祭)まで、1カ月にわたって神事が行われる八坂神社(京都市東山区)の祭礼。応仁の乱や度重なる火災の憂き目に遭うも、京都の人々も祭りを支え現在の形にいたった。その歴史、豪華さ、祭事規模の大きさから日本三大祭をはじめ、京都三大祭りのひとつにも数えられている。

祇園祭(後祭)の山鉾巡行
祇園祭(後祭)の山鉾巡行farmer / PIXTA(ピクスタ)


●祇園祭の由来
約1100年前、平安時代の京の都をはじめ各地で疫病が流行した際、当時の国の数である66本の矛を立て、祇園の神をまつって災厄除去を祈る祇園御霊会を行ったのが始まりと伝えられている。

●主な行事
7月10日:お迎提灯、神輿洗式
7月17日:山鉾巡行(前祭)、神幸祭 (神輿渡御)
7月24日:山鉾巡行(後祭)、花傘巡行、還幸祭(神輿渡御)
7月31日:疫神社夏越祭

●見どころ
祭りのハイライトは7月17日の山鉾巡行(前祭)と、24日の山鉾巡行(後祭)。山鉾は疫病などの災厄をもたらす疫神を鎮めるための行事で、神輿の渡御に先立って町を清めるために行われているという。

地上から鉾頭まで約25メートル、一台ごとに見た目の異なる特色豊かな山鉾が、前祭と後祭を合わせて34基登場。市内を巡る姿は壮麗で、「京都祇園祭の山鉾行事」としてユネスコ無形文化遺産にも登録されている。

大阪を代表する夏祭り「天神祭」(開催地:大阪府)

天神祭は、菅原道真公を祭神として奉る天満宮で行われる祭りのこと。全国各地の天満宮が、道真公の命日に合わせた25日前後に開催しており、なかでも「天満の天神さん」として親しまれる大阪天満宮(大阪市北区)による天神祭は、毎年6月下旬吉日から7月25日まで約1か月間にわたりさまざまな行事が催され、なにわの夏を彩る火と水の祭典として有名だ。住吉大社(大阪市住吉区)の住吉祭、生國魂神社(大阪市天王寺区)の生玉夏祭と並び大阪三大夏祭りとしても知られている。

川面に映る灯りが美しい船渡御
川面に映る灯りが美しい船渡御画像提供:大阪天満宮


●天神祭の由来
約1100年前の天暦5年(951年)、社頭の浜から神鉾を流し、神鉾が流れついた浜に斎場を設けて神事を行った。その折、民衆が船を仕立てて奉納したのが天神祭の「船渡御」の由来といわれ、ひいては天神祭そのものの起源と考えられている。

●主な行事
7月24日:宵宮(宵宮祭・鉾流神事・獅子舞氏地巡行)
7月25日:本宮(本宮祭・神霊移御・陸渡御・船渡御・奉納花火)

●見どころ
7月24日にはだんじり囃子や獅子舞の演舞が大阪天満宮境内で行われ、25日には華麗な衣装に身を包んだ人の行列が天満宮周辺を練り歩く。大川では多くの船が行き交う「船渡御(ふなとぎょ)」が見られるなど、伝統と文化の祭りを思う存分楽しめる。ほかに鉾流神事(ほこながししんじ)、陸渡御(りくとぎょ)などの神事が行われる。そして、約100隻の大船団のかがり火と、約3000発の打ち上げ花火による「奉納花火」が締めくくる。

2年に一度の大祭礼「神田祭」(開催地:東京都)

神田明神(東京都千代田区)の主催で執り行われる神田祭は、隔年で奇数年に開かれる祭礼だ。江戸時代の延宝年中(1673年~1681年)までは毎年の斎行だったが、近隣の日枝神社(東京都千代田区)による山王祭と交互に開くことになり今日にいたる。また、かつては旧暦9月に行われていたが、台風の影響などから明治時代に祭りの時期が5月となった。神田祭は山王祭、そして富岡八幡宮の例祭「深川八幡祭」(東京都江東区)とともに「江戸三大祭り」としても並び称される。偶数年の2024年は陰祭を開催。次回の本祭は2025年を予定している。

神田祭の様子
神田祭の様子(C)千代田区観光協会


●神田祭の由来
神田祭の起源は定かではないものの、江戸時代初期の元和年中(1615年~1624年)までは、御神体を船に乗せて川を渡る祭礼「船渡御」として行われていたと言われている。その後、江戸幕府の庇護を受け神輿や山車が練り進む祭礼行列が加わり、江戸の人々から「天下祭」として親しまれるようになったと考えられている。

●主な行事
5月15日に近い土曜日:神幸祭
神幸祭の翌日:神輿宮入
5月15日(※5月15日が日曜日の際は神輿宮入を優先):例大祭

●見どころ
見物客から一番人気なのは「神幸祭」と「神輿宮入」。神幸祭は、大己貴命を遷した「一の宮鳳輦」、少名彦命を遷した「二の宮神輿」、平将門を遷した「三の宮鳳輦」が、山車や装束を身にまとった人々とともに神社から東京都心の氏子108町会を巡る行列で、最終的には数千人規模の大行列にいたる。神輿宮入は、大小200を超える各町の神輿が、神田明神を目指し神田の町を練り歩く行事で、荘厳な神幸祭とは対照的に、熱気にあふれた光景を楽しめる。

地域の「三大祭」も見逃せない!夏を彩る「東北三大祭り」

「三大祭り」というくくりは、日本三大祭りに限らず全国各地に存在する。各地域や地方を代表する祭りや、その方向性がユニークな祭りまで分類はさまざま。そうした一例として、「東北三大祭り」を紹介したい。

【東北三大祭り】「仙台七夕まつり」(開催地:宮城県)

七夕にゆかりの深い仙台市内の各地で行われる夏の風物詩。現在の7月7日ではなく、旧暦の時代の季節に合わせた月遅れの8月7日を中日として、8月6日から8日までの3日間、多くの催しものが仙台市街を彩るお祭りだ。

東北三大祭りのひとつとして知られる仙台七夕まつり
東北三大祭りのひとつとして知られる仙台七夕まつり画像提供:仙台七夕まつり協賛会


●仙台七夕まつりの由来
その発祥は定かではないものの、仙台藩の初代藩主・伊達政宗公が七夕に関する和歌を数多く詠んでいることなどから、江戸時代初期には仙台に七夕の行事を取り入れていることがうかがえる。明治維新以降一度は廃れたものの、昭和2年に商家の有志により華やかな七夕飾りが復活。戦争を挟みながらも商店街の熱意により年々七夕の催しが拡大し、今日の盛大なお祭りにいたる。

●主な行事
8月6日~8月8日
・仙台駅前から連なるアーケード街をはじめ、市内各地で七夕飾りが登場
・仙台七夕ナイトフェス-宵灯かり-

●見どころ
青竹に飾られた和紙と風が織りなす目を見張る色とりどりの七夕飾りや、吹き流しや仕掛けものなど趣向をこらした笹飾りは千差万別。8月5日には前夜祭となる「仙台七夕花火祭」も開催する。

【東北三大祭り】「秋田竿燈まつり」(開催地:秋田県)

毎年8月3日から6日までの4日間、秋田市の竿燈大通りで開催される、約270年の歴史ある祭り。竿燈(かんとう)とは竹竿に提灯を吊るした道具で、竿燈を差し手若衆が手のひら、肩、腰へと次々と移し替える伝統の技を披露する、秋田の夏を代表する行事だ。また、国重要無形民俗文化財にも指定されている。

●秋田竿燈まつりの由来
秋田竿燈まつりは、夏の病気・邪気払いとして行われた「ねぶり流し」という行事に由来するとされ、江戸時代の宝暦年間(1751年~1764年)にはその原型となるものができていたとされる。宝暦年間の蝋燭の普及や、お盆に門前に掲げた高灯籠などが組み合わさることで現在のまつりの形に発展していったと言われている。

高さ12メートルの竿燈が並ぶ姿は圧巻
高さ12メートルの竿燈が並ぶ姿は圧巻


●主な行事
8月3日~8月6日
夜本番(竿燈大通り)

8月4日~8月6日
昼竿燈(妙技大会・エリアなかいちにぎわい広場)

●見どころ
竿燈は一番大きな大若は長さ12メートル、総重量は約50キログラムにもなる。約280本、提灯1万個にもおよぶそのスケールや竿燈の造形、そしてそれを巧みに操る差し手の妙技を堪能しよう。

【東北三大祭り】「青森ねぶた祭」(開催地:青森県)

山車に乗った巨大な灯籠「ねぶた」が練り歩く姿が印象的な青森県青森市のお祭りで、国の重要無形民俗文化財に指定されている。青森県では「ねぶた・ねぷた」の名を冠するお祭りが各所で開催されており、青森ねぶた祭は弘前市の弘前ねぷたまつり、五所川原市の五所川原立佞武多と並び「津軽三大ねぶた」のひとつにも数えられる。

大迫力のねぶたが多数出陣する
大迫力のねぶたが多数出陣する


●青森ねぶた祭の由来
青森ねぶた祭の起源は定かではないものの、七夕祭りの灯籠流しの変形ではないかといわれている。七夕の夜、穢れを流すため灯籠を川や海に送る灯籠流しが「ねぶた流し」と呼ばれるようになり、こうした由来は青森ねぶたの海上運行にも表れている。また、青森では「ねぶた」、弘前では「ねぷた」と名称が異なるものの、これはともに、日本各地で行われていた眠気払いの行事「眠り流し」の“ねむり”が転じたものと考えられている。江戸時代の七夕行事から時を経て、戦後に青森のねぶたは巨大化。現在の形にいたるとされる。

●主な行事
8月2日・3日:(夜)子どもねぶた、大型ねぶたの運行
8月4日~6日:(夜)大型ねぶたの運行
8月7日:(昼)大型ねぶたの運行 (夜)青森花火大会、ねぶた海上運行

●見どころ
青森県内で行われるねぶた・ねぷたのお祭りはそれぞれ特色があり、青森ねぶた祭りで見逃せないのがハネトの大乱舞。ねぶたの周囲をハネトと呼ばれる踊り手がついて回り、大きな掛け声を上げながら飛び跳ねるエネルギッシュな光景が楽しめる。また、7日夜の青森花火大会では、受賞ねぶたを含む大型ねぶたが青森港を運行、花火とともにねぶた祭のフィナーレを飾る。

情報は2024年7月25日 12:00時点のものです。

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