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今年、結成60周年を迎えるザ・ドリフターズ。代表作「8時だョ!全員集合」は、日本中の家庭に楽しみと笑いをもたらし、最高視聴率50.5%を記録。また、音楽面においてもビートルズの日本公演で前座を務め、日本のミュージック史に偉大な功績を残している。そんな音楽とコントに全力を注いだ5人の60周年を祝う企画展、「結成60周年記念 ザ・ドリフターズ展~発掘!5人の笑いと秘宝たち~」が、2024年8月5日(月)まで、東京・松坂屋上野店にて開催中だ。
オープニングセレモニーには、ザ・ドリフターズのメンバー、高木ブーさんと加藤茶さんの2人がそろって出席。笑いに包まれたセレモニーの模様と、輝かしい“歴史”と“笑い”が詰まった企画展の内容を紹介する。
高木ブーさんと加藤茶さんが出席したオープニングセレモニーは、鏡割りから。早速、加藤茶さんが木槌で頭を叩くボケを披露し、会場を笑いに包んでスタートした。
展示を見た感想を求められ、「いろいろありましたけど、 こんなにいっぱいあると、思いませんでした。私たちにわかんないように、ずいぶん儲けてたんだなと思いました」と、加藤茶さん。高木ブーさんは、「あれ見たら、若かったなと思うよ」と、懐かしさを感じている様子。「だって60年前だもんな。ギターとかベースとかも」と、加藤茶さんがお宝について振ると、「あれはね、ビートルズと共演したときのギターなんだ」と高木ブーさん。「ナイショの話だけどね、お金に困っていたわけじゃないけど、売っちゃおうかなって思ってたの。久々に見た」と、マスコミの前でナイショ話を披露した高木ブーさんに、加藤茶さんは笑いながら、「今日初めて聞きました。なんで秘密にしてたの?ずっと見ていたもんな」とツッコんでいた。
さらに、当時を振り返った高木ブーさんは、「今、考えてみると大変だよな。ビートルズと一緒に演ったってことだよな。もう、ビートルズだった人、何人かしかいないでしょ。ドリフターズだって何人かしかいない」と、自虐的にビートルズと比較。これに対して加藤茶さんは「月とスッポンだよ。ビートルズに会えなかったんだよ。すげぇ警備が厳重でオレたちのほうが取り締まりをくらっているみたいな感じだった」と、知る人ぞ知る貴重なエピソードを披露してくれた。
そして、思い出に残っていること、特別だなと思えることを聞かれ、加藤茶さんは階段落ちコントを挙げた。「志村とのコントで、全部アドリブで作っているから。ちょこちょこっと打ち合わせをして、それで演ったらすげぇおもしろかったんだけど…。いい相方を亡くしましたよ。でも、あのコントはいつ見てもおなかを抱えるの。どんなにボケても必ずツッコんでくれるので、すごく気持ちいいんですよ」と懐かしがった。「でも、あぁいうコントはできなくなっちゃいましたね」と、しんみりセンチメンタルな表情も一瞬見せた。
一方の高木ブーさんは、「全部ですね。みんなのあとをくっついて歩いているだけで」と語ったが、加藤茶さんから「おでんの中から出てきたじゃないか。あれは、オレ一番笑ったぞ」と告げられ、思い出したように「オレは泳げないんだよね。意外とそういうのが回ってくるんだよ。でも死ぬことはないからね」と、飄々と語った。
展示は、ザ・ドリフターズがミュージシャンとして活動した結成初期、コメディアンとして活躍した多忙を極めていた時期、そして、メンバーそれぞれがマルチに活躍した近年の活動が、映像や音楽、数々の秘宝などを通して紹介されている。
エントランスを抜けて展示エリアに入ると、「オープニングエリア」で、「8時だョ!全員集合」と「ドリフ大爆笑」から、名シーンの映像7作が流れる。ここから60年の歴史をギュッと凝縮した展示がスタートする。
「60年の軌跡」のコーナーでは、バンド期、お笑い期、永遠期の3つの時代に分け、それぞれの時代の活躍を振り返る。
オープニングセレモニーでも話題になった、ザ・ビートルズ武道館公演で使用された高木ブーさん愛用のギターといかりや長介さんのベースも展示。今回、特別にご家族からお借りしたそう。
ピンクの照明と妖艶な音楽とともに披露されたギャグ「ちょっとだけよ~」の際に、加藤茶さんが実際に着用したピンクガウンの衣装。その横には、秘密ののぞき穴があるので、のぞき込んでみよう。何が見えるかは、会場でのお楽しみ。ほかにも、いかりや長介さん(黒)、仲本工事さん(赤)、高木ブーさん(緑)が演じる人気コント「雷様」のかつらなど、誰もが見覚えがある衣装も展示されている。
さらに、2021年より全国22カ所で行われてきた「志村けんの大爆笑展」で降臨した「バカ殿様のほぼ実寸像」も人気スポットのひとつ。これは数々の映像、写真資料から、“アイーン”の角度やサイズを検証し製作された特別仕様となっている。
「秘宝発掘」のコーナーでは、メンバーや関係者の自宅で眠っていた、日本のバラエティ史における国宝級の小道具などお宝を大公開!東芝レコード・ヒット賞を獲得した際の盾や、1967年(昭和42年)から1975年(昭和50年)までにザ・ドリフターズが主演した喜劇映画、全21本の貴重なポスターも一挙に公開。さらに、ウンコやカラスなど、ドリフのコントを支えてきた名小道具の数々も見ることができる。
エンディングの「神の手ならぬ神の『ペ像』」のコーナーでは、お茶の間に爆笑を巻き起こした伝説の2本指ギャグ「加トちゃんぺ」でおなじみのポーズをモチーフにした「ペ像」を展示。こちらは本展のため加藤茶さん本人から直接型取りして製作されたオンリーワン。隣にレプリカが展示されているので、記念に「加トちゃんぺ」のポーズで撮影してみよう。
そして、加藤茶さんを語るうえで欠かせないアイテム「ハゲかつら」の、記念すべき初号期も初公開されている。
また、本展にはザ・ドリフターズにまつわる写真を撮れる、多くの撮影スポットが設けられているのも魅力のひとつ。撮影した写真を、ドリフの懐かしい名場面で構成したモザイクアートに変換できるフォトスポットや、伝説のコント「雷様」に参加できる、ARフォトスポットが設置されている。そして、最後に本展のメインビジュアルのフォーマルな姿をした5人とも撮影可能。ドリフ大爆笑のオープニングやエンディングを飾ったセットをイメージしたパネルで記念撮影を楽しもう。貴重なショットが撮影できるチャンスをお見逃しなく!
展示会を楽しんだあとは、「どりふ商店」でオフィシャルグッズをゲットしよう。今回、新たに描き起こされたザ・ドリフターズのキャラクターグッズが充実。アーティストやブランドとのコラボレーショングッズは、お土産やコレクションにピッタリ!
毎週土曜の夜に子どもから大人まで、多くの視聴者をテレビの前に釘付けにしたザ・ドリフターズ。今回の展示を見ていると、志村けんさんの「アイーン」、加藤茶さんの「ちょっとだけよ」、いかりや長介さんの「ダメだこりゃ」、高木ブーさんの「居眠り」、仲本工事さんの「アクロバット」など、メンバーそれぞれの個性が光るギャグやパフォーマンスが時代を超えて蘇ってくる気がする。
日本のエンタメを支えたザ・ドリフターズの魅力をたっぷり知るチャンス!夏休みはぜひ松坂屋上野店に出かけよう!
松坂屋上野店での展示が終了した後は、 2024年8月7日(水)~21日(水)に新潟伊勢丹(新潟)で、2024年10月30日(水)~11月11日(月)に阪神梅田本店(大阪)でも開催が予定されているほか、全国巡業も決定!開催地はオフィシャルサイトと、SNSで発表されるそうなので、続報を待とう。
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