
大阪府
大阪・天王寺にある「ガーデナーズ てんしばイーナ店」で2025年6月7日~8月10日(日)まで、「EU Food Festival」が開催中。
「EU Food Festival」は、EUが運営する「The Perfect Match」プロジェクトの取り組みのひとつで、EUに加盟している27カ国の食文化に触れられるだけでなく、週末には食のプロによるセミナーやワークショップなど1日8回のプログラムが実施される。
大阪・関西万博が開幕し、賑やかさが増す大阪をさらに盛り上げてくれそうな本イベント。今回は、何度も万博に足を運び、ヨーロッパの食文化にも興味津々な食いしん坊編集部員が参加し、その様子をレポートする。
各線天王寺駅から徒歩すぐの「てんしば」に入り、新世界側まで進んだところにある「ガーデナーズ てんしばイーナ店」。緑に囲まれた外観に、欧州旗の色であるブルーののぼりが目印だ。
店内に入ってすぐに見えるのが、EU加盟国それぞれの特産品の展示。商品にはEUの品質認証制度である「PDO(原産地呼称保護)」、「PGI(地理的表示保護)」、「EUオーガニック認証ラベル」のマークが入っており、「本場のオリーブオイルにチーズ…!」と、ときめきが止まらない。販売はしていないが、普段料理をする人は見ているだけでもたまらないはずだ。
この日は11時30分から「The Perfect Match」マスコットキャラクター・タネちゃんによるアクティビティ「タネちゃんのヨーグルトトッピングアドベンチャー」が始まるそうで、さっそく参加してみることに。
自分だけの特別なヨーグルトが作れる体験コンテンツだが、その場でもらえるヨーグルトに6種のトッピングから3つを選んでかけるという内容なので、子どもも気軽に挑戦できる。
トッピングにはスウェーデン産「リンゴンベリージャム」やブルガリア産「ローズペタルジャム」といった日本では珍しい素材が並び、子どもたちもうれしそうに選んでいた。編集部員も組み合わせに悩みながら、おいしいヨーグルトを完成させることができた。
12時からはワインセミナーが開催。「ワインで旅するEU」と題し、ソムリエの五鬼上泰樹さんによるワインの解説を受けながら、飲み比べをしたり、ペアリングを学んだりできる。
この回では、オーストリア産の赤ワイン、ルクセンブルク産の赤ワイン、クロアチア産の白ワインが紹介された。まずは香りを確かめ、その違いを体感する。
ワインは好きだが詳しくない編集部員。それでもソムリエの解説を聞きながら飲むと、いつもよりはっきりと甘味や渋味を感じられた。同じ赤でも飲み比べると全く違い、自分の好みも把握できる。また、「このワインには焼き豚が合うんです」と意外なペアリングも教えてもらえて、おうち飲みの参考にもなった。
同日16時30分の回では「季節で楽しむEUの赤ワイン」というタイトルで、産地の異なる赤ワイン3種を飲み比べ。ペアリングとしてクリームチーズをのせたいぶりがっこが登場して驚いたが、ポルトガル産の「ポート・ワイン PDO」と相性抜群!
続いて、13時からの「パーフェクトマッチセミナー」に参加。EU食材と日本食材を組み合わせた、自宅でも簡単にまねできるレシピを教わることに。講師は、野菜料理研究家で管理栄養士の大畑ちつるさんだ。
この回で教えてもらえるのは、「ミックスピクルスとフェタPDOチーズのおにぎり」。フェタチーズがかなりクセのあるチーズだということを知っていた編集部員は、「米と合わせておいしいのか?」と少々懐疑的。しかし、実演中の大畑さんの説得力ある説明に食欲は増すばかり。酢飯の酢の代わりにピクルスを使うことで、彩り豊かなおにぎりが完成した。
ひと口食べると、最初に疑っていたことを申し訳なく思うほどおいしい。鶏ササミの照り焼きがいいアクセントになり、フェタチーズのクセが悪目立ちせず、むしろ絶妙にマッチ!
15時30分の回では、大畑さんが「大阪なすのキッシュ」をレクチャー。ナスや豆腐といったどこでも手に入る食材を使ったレシピだったが、アイルランド産リキュールの「ベイリーズ」を加えることで、贅沢な味わいに仕上がった。
14時から行われたタネちゃんアクティビティ「好きな飲み物は何ですか?~お気に入りのEUのドリンクを見つけよう!~」では、EU加盟国のジュース4種の飲み比べをすることに。子どもたちはタネちゃんの登場に大喜び!さらにジュースが飲めるということで、ワイワイと盛り上がっていた。
この回で用意されたジュースは、ラトビア産「有機フルーツベビースムージー」、フィンランド産「有機リンゴンベリージュース」、デンマーク産「さくらんぼで造られた天然ジュース」、オーストリア産「赤ぶどうジュース」。特に「赤ぶどうジュース」は甘くて飲みやすいワインのようで、いつも飲むぶどうジュースと比べても全く異なるおいしさ。ちなみに編集部員のお気に入りは、ちょっぴり大人な味わいの「さくらんぼで造られた天然ジュース」。
ここまで紹介したプログラムは、すべて無料で予約サイトから事前予約制。定員は各回15名で、枠が余っていれば当日でも参加できるので、スタッフに声を掛けてみよう。今回編集部員が体験したプログラムだけでなく、チーズやオリーブオイルのセミナー、別の講師によるレシピレクチャーなど日によって内容が変わるため、詳細は予約サイトを要確認。
なお、各プログラムの終わりに案内されるアンケートに答えた人にはタネちゃんのマグネットを、「foodmatcheu」のInstagramアカウントをフォローした人にはさくら箸をプレゼントしているので、最後までプログラムを楽しもう。
そのほか、週末限定で料理人・船岡勇太さんが監修したペアリングメニューの試食を提供していたり、併設のカフェでEU食材を使用した特別メニューを販売していたりと、店内のあらゆるところでEU食材を口にできる。
子ども向けコンテンツとして、6つのスタンプを集めるとオリジナルグッズがもらえるスタンプラリーや塗り絵コーナーがあり、子連れでも訪れやすい工夫が満載。チャレンジすれば、EUの食文化への理解が深まるかもしれない。
今夏は「ガーデナーズ てんしばイーナ店」に足を運んで、EUの高品質な素材を活かした食文化に触れてみてはいかがだろうか。
取材・文=ウォーカープラス編集部
撮影=大西二士男
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