
大阪府
2025年10月13日(祝)まで開催中の大阪・関西万博。参加国によるイベントやパレードが楽しめる「ナショナルデー」が毎日のように行われているなか、開幕から約3カ月経った7月3日、ついに日本の番を迎えた。
当日は「ジャパンデー」と称し、「LIFE WILL BLOOM〜いのちは、何度でも輝く〜」をテーマに日本文化を発信する式典や、パレードを実施。その様子をレポートする。
「ジャパンデー」公式式典・公式催事は、会場内東ゲートゾーンにあるEXPOホール「シャインハット」で開催。事前に抽選予約を勝ち取った来場者だけが見られる、貴重なイベントとなった。なお、当日のMCは日本を代表する声優・山寺宏一さんが務めた。
「ウェルカムアトラクション」として登場したのは、書道パフォーマンス甲子園で2連覇を果たした鳥取城北高等学校書道部。Mrs. GREEN APPLEの楽曲『僕のこと』に合わせ、16名の部員たちが「いのちの力強さ」を全身で表現し、筆を走らせる。
そして、宮内庁式部職楽部による管弦『越殿楽』の演奏とともに公式式典がスタート。3カ月間の大阪・関西万博の盛り上がりを詰め込んだ映像のあと、2025年日本国際博覧会陳列区域日本政府代表の松本正義さんより開会の辞が読み上げられた。
ソプラノ歌手・野々村彩乃さんによる国家独唱が行われ、美声に魅了されたあとは、主催者あいさつとして内閣総理大臣の石破茂さんが登壇。「本日皆さまと共有したいことは、日本の伝統や文化だけではありません。この万博を通じて、“世界とともにある日本”、“一緒に未来をつくっていく日本”、そういう確かな姿が皆さまの目には映っているはずです。日本とともに歩む未来、その希望への道行きをともに考える一日になればと願っています」と話した。
最後に、2025年日本国際博覧会名誉総裁である秋篠宮皇嗣殿下は「最近ではアニメや漫画など、日本が生み出したコンテンツが世界に広まり、国境を越えて多くの人々をつなげています。日本は、これからも世界各国・各地域をつなぎ、また、未来に貢献することができるのではないかと思います。その契機の一つとなっているのがこの万博と言えましょう」と期待を寄せた。
その後は、公式催事の時間。山寺さんの「この国では、あらゆるものに魂が宿ると考えられてきた」というナレーションから始まり、空間全体がダイナミックな映像に包み込まれ、雅楽演奏団体・東京楽所(とうきょうがくそ)による演奏が行われた。
次に、いいむろなおきマイムカンパニーの面々が、日本の文化である“漫画”をモチーフに映像と音楽、現代的なダンスを融合させたパフォーマンスを披露する。日本政府館(以下、日本館)の名誉館長である俳優・藤原紀香さんも出演し、兵庫県出身の藤原さんは、阪神・淡路大震災の記憶を起点に、再生への希望を語った。
最後に、国内外で活躍するアーティスト・MISIAさんが「未来への希望」をテーマにスペシャルライブを実施。自身の楽曲『希望のうた』、『明日へ』、そして『アイノカタチ』を歌い上げる。客席からはすすり泣く声が聞こえ、終演後、鳴り止まない拍手にMISIAさんは深々と頭を下げた。
フィナーレにはミャクミャクも駆けつけ、ダイナミックな花火の演出とともに華やかに閉幕。日本の伝統を大切にしながら、希望を持って何度でも立ち上がること。そんなメッセージが込められたイベントだった。
公式催事のあとは「ジャパンデー」のパレードが行われ、くまモン、ハローキティ、もずやん、ひこにゃんといった日本生まれの人気キャラクターたちが大集合。多くの来場客に見守られながら、大屋根リングの中を練り歩いた。
日本館前で行われたメディア向けのフォトセッションには藤原紀香さんとミャクミャクも登場し、全員で「ジャパンデー」をお祝い。184日間開催される大阪・関西万博も折り返しとなったが、ますますの盛り上がりが期待できそうだ。
取材・文=ウォーカープラス編集部
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