
高知県
目次
旅行好きなら知らない人はいない、数多くの愛される施設を展開する星野リゾート。現在、9月開業予定のLUCYを含む6つのホテルブランドと個性的な施設を国内外に展開している。ホテルブランド「OMO(おも)」は、星野リゾートが全国に展開する「テンションあがる『街ナカ』ホテル」。街をこよなく愛するスタッフが地域の人々と仕掛ける新感覚のホテルで、“思いもよらない魅力”に出合わせてくれる場所だ。
「OMO」は2025年7月現在、全国に16施設ある。
・「
街の魅力感じるロケーション
」にあること
・「
居心地のいいデザインされた客室
」で過ごせること
・おいしい食事で「
都市滞在のエナジーチャージ
」ができること
・「
活気あふれるOMOベース
」でホテル内でもいろいろなアクティビティを楽しめること
・街を知り尽くしているOMOならではの「
ご近所のとっておきの楽しみ方
」を提案すること
・「
街を愛する個性豊かなスタッフ
」が全力で旅をサポートすること
これら6つのブランドプロミスを掲げた、“街ナカを楽しみつくす”ために作られたホテルブランドだ。
「OMO」は、それぞれ施設名に数字が入っているのも特徴の1つ。この数字やアイコンは、施設のサービスの幅を表している。「OMO3」がベーシックなホテルで、数字が大きくなればなるほど施設の設備が充実。「OMO7」であれば「レストラン」や施設により異なる「スペシャルファシリティ」を備えているフルサービスホテルだ。
そんな「OMO」の中でも、今回は、2024年6月に四国初進出を果たした「OMO7高知 by 星野リゾート」(以下、OMO7高知)を訪問。活気あふれるよさこい祭りや、高知のもてなし文化、そして宴会文化などに触れることができるというサービスを体験し、“同県ならでは”のあれこれを楽しみ尽くしてきた!
高知の人々は「よう来たねぇ~!」の言葉に代表されるもてなしの精神にあふれ、みんなで集まる楽しい宴が大好き。そんな高知の街と人の魅力が “こじゃんと”(土佐弁で「たくさん・めいっぱい」の意味) 詰まった旅を楽しんでほしい…という想いを込め、同ホテルはコンセプトを「こじゃんと楽宴(らくえん) さぁ、夜さ来い!」としている。ホテル内で高知観光が完結してしまうほど地域密着型のアクティビティが盛りだくさんで、泊まれば街が好きになる仕掛けが多数用意されているのが特徴だ。
高知市の中心街を一望できる22階建ての高層ホテル「OMO7高知」は、街の中で存在感を放っているが、一歩ホテル内に入ると、木の素材感あふれる温もりのある空間が。ふんだんに使用した杉で、“日本で一番の森林率”を誇る同県の個性が表されていた。
また、太い柱にはカラフルな縄が装飾されているが、このカラーにもそれぞれ意味があるそう。たとえば緑は森林を、紫はよさこいの衣装のトレンドカラーを、そしてオレンジは温かさのある県民性を表現しているのだという。さらに、同地の伝統的な犬種である土佐犬のかわいい彫刻も出迎えてくれ、ホテルに入るなり高知のさまざまなエッセンスを感じることができた。
ちなみに上述の柱や木彫りの彫刻は、「OMOベース」と呼ばれるパブリックスペースにあり、同所の顔となっているのがステージのような大階段。広い踊り場では、高知のおきゃく文化を教える「
えいとこ全部わかるがで!土佐のおきゃく講座
」や、同ホテルのオリジナルショー「
よさこい楽宴LIVE
」が実施される。
この「よさこい楽宴LIVE」は、「
ローカルリズムナイト
」という企画の一環で行われているイベントで、「寝るまでの間も素敵な夜時間を過ごしてほしい」との想いから「OMO」で開催されている(対象施設は全国で拡大中。宿泊者は無料で参加できる)。「その街が持つ独自の雰囲気を感じながら楽しんでほしい」という理念の基、施設ごとに異なるコンテンツが提供されているのがおもしろい。
そして気になる客室でも、高知の宴会文化「おきゃく」をテーマにしたコンセプトルームが用意されていた。注目ポイントは、土佐和紙の壁紙や檜の家具、円卓や皿鉢(さわち ※高知の大皿料理)をイメージした台など。この円卓や台、宴会を楽しむ土佐犬を描いたウォールアートを見ていると、どんな夜を過ごそうかとワクワクして、テンションが高まってくる。
ホテルの周辺で「何かしたいけど何をしようか?」「何を食べようか?」と悩んでいる人におすすめなのが、街を丸ごと楽しみ尽くすために用意されているサービス「Go-KINJO(ごーきんじょ)」。
同サービスは、ホテルから徒歩圏内の“街”を知り、新たな発見や出合いを通して街に溶け込むことをサポートするもの。フロントの横に、スタッフが自ら足を運んで集めたという情報が掲載された、幅3.6メートル、高さ3メートルのマップがあるのだが、そこで“OMOレンジャー”なるスタッフ(「OMO」に所属する、地元の魅力を熟知したガイドスタッフ)が、ガイドブックには載っていないディープなお店や、ご近所のおすすめスポットを紹介してくれるのだ(所要時間約5分)。ぜひOMOレンジャーたちから情報を得て、高知を楽しむノウハウも教えてもらおう!
今回は「
ちっくとグルメナビ
」(毎日14時30分~16時30分に開催)で、おいしいものをヒアリング!おすすめしてもらった「まんしゅう 本店」の「ジャン麺」(980円)を食べてきた。「ジャン麺」は、たっぷり入った高知県産のニラ&ホルモンが特徴となった濃厚なあんかけ麺。「飲んだあとはラーメンじゃなくジャン麺が無性に食べたくなります!」とOMO高知の広報担当も熱く語っていた高知のソウルフードとも言える一品だ。
同店スタッフは「甘辛い味付けで、小さなお子さまでも食べられる辛さだと思います」とコメント。麺を食べ終わったら、ぜひスープの中にライスを入れて食べてみて。一杯食べきれるか心配な人は、ハーフサイズ(830円)がおすすめ。
食べるべきグルメが目白押しの高知県には、親戚や友人などが集まって酒を酌み交わしながら宴会をする「おきゃく文化」があり、その宴会で大きな皿にいろいろな料理を盛り付けた「皿鉢料理」が振る舞われるが、これをイメージした円形のビュッフェテーブルから好みのもの選び取って“マイ皿鉢”を作って楽しめるのが「OMOダイニング ディナービュッフェ」(大人6000円)。
特に注目したいのは、目の前で藁焼きにして提供される鰹やローストビーフ。約900度に達する豪快な炎が上がる中、シェフがこだわりの焼き加減で提供する「藁焼きのカツオたたき」は、でき立ての香ばしい香りがポイントで、土佐流に塩で食べると抜群のおいしさ!素材の旨味を存分に味わえる。そしてその後は、葉にんにくを混ぜた高知の調味料「ぬた」やポン酢で味変して堪能するのもおすすめだ。
そのほか、柚子の果汁を絞った「柚の酢(ゆのす)のお寿司」や、水質の良い高知の川で獲れたツガニ(モクズガニ)を丸ごとすり潰して作った「ツガニそうめん」、温かい芋けんぴや柑橘ソースなどでアレンジしたソフトクリームのパフェなども注目メニューとなっていた。
さらに、「OMOダイニング モーニングビュッフェ」(大人、7歳以上の子ども3000円)や、客室で楽しめる「お部屋でおきゃく文化体験」(対象:20歳以上、3200円/2人前1セット)でも、地元食材を使ったメニューが提供されているので見逃せない。後者では、郷土料理をアレンジしたおつまみ(複数皿)と、ご近所さん(「安岡酒店BLUES」)がセレクトした地酒(日本酒二合瓶・2本)をセットにし、べく杯(おちょこ)と共に提供。同セットは、皿鉢をイメージした客室の台に置いて、しっぽりと飲むことができる。
滞在中、体験して“絶対に外せない!”と実感したのが、オリジナルよさこい踊りショー「よさこい楽宴LIVE」だ。これは、予約不要・無料で楽しめる宿泊者限定の館内アクティビティ。毎晩9時より「OMOベース」で開催されており、スタッフ扮する踊り子と観客が作り出す一体感に酔いしれることができる。
よさこい鳴子踊りの原型と言われる高知の民謡「よさこい節」に合わせた日本舞踊をはじめ、エネルギッシュなオリジナル演舞や、大漁旗をイメージした「フラフ」による大迫力の演出で、観る者は皆、笑顔に。観客の子どもやカップルたちも踊り手に導かれ、楽しそうな顔でよさこいを体験しているのが印象的だった。
また、先ほどは客室で楽しめる「お部屋でおきゃく文化体験」を紹介したが、高知のおきゃく文化について“OMOレンジャー”が語り尽くす講座「えいとこ全部わかるがで!土佐のおきゃく講座」(「OMOベース」で開催。予約不要・無料)や、購買欲が止まらなくなるほど刺激的な「
土佐のスーパーマーケットツアー
」(要予約・無料)も、参加をおすすめ!
「土佐のスーパーマーケットツアー」の舞台は、地元に親しまれているスーパー「サンシャイン クレア店」。こちらは、「日常にある奥深い高知の食文化を知り、この土地ならではの体験をしてほしい」という想いから生まれたツアーで、サンシャインチェーンの協力のもと、ホテルスタッフが店内を巡りながら高知独自の食材や調味料、加工品を紹介していく…という内容。ツアー中には、スタッフが複数の商品を実際に食べ比べて作成した“お土産診断”で自分好みの商品を選んで買い物をすることができるのもポイントとなっている。
ちなみに今回紹介されたのは、「OMO7高知」の大浴場「トサノユ」前で提供していた「池川一番茶」や、鮮度落ちが早いため高知県内でしか流通しないというカツオの心臓「ちちこ」、同県の名産「ミレービスケット」と細切り芋けんぴをセットにした商品など。それらが続々と紹介され、「あれもほしい、これもほしい!」と、参加した記者も思わず盛り上がってしまった。
賑やかな高知文化を満喫したら、一日の終わりは大浴場へ。自然豊かな土佐の自然を表現したという庭園を眺め、かすかに聞こえる癒やしのBGMに耳を傾けながら、開放的な露天風呂で湯浴みを楽しんだり、オートロウリュのサウナを利用したりしてリラックス!湯上がり処には、南国土佐ならでは柑橘や生薬に代表される生姜を使った冷たいドリンクも用意されているので、ここで休んで最後まで高知の魅力を堪能してほしい。
最後に、「OMO7高知」のショップで販売しているおすすめのお土産をセレクトしてご紹介!売れ筋は、地元クリエイター「Paper message」が手掛けた「OMO7高知」のオリジナルグッズ。特に、よさこい祭りで踊り子が授与される「花メダル」をモチーフにした客室用の「マグカップ」(各2530円)や、「一筆箋」(各350円)、「クリアファイル」(各380円)は宿泊客に大好評なのだとか。
そのほか、ウェルカムドリンクとして用意されていた、さっぱりと美味なドリンクのベース「ぶんたんシロップ」(1300円)や、「OMO7高知」オリジナルのパッケージで販売している、甘さ控えめな「芋けんぴ/塩けんぴ」(各550円)も、注目の商品となっていた。
今回、高知の魅力を存分に感じることができた「OMO7高知」は、8月に盛り上がる大祭「よさこい祭り」の時季はもちろん、長期休みの際の滞在や、“高知尽くしな旅”をしたいときにもぴったり!これから宿泊するユーザーにも、たっぷり用意されているコンテンツから高知のもてなし文化に触れ、知られざる街の魅力を味わってほしいと思う。
取材・文=平井あゆみ
写真=若狭健太郎
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