
東京都
コミック「
PEANUTS(ピーナッツ)
」の誕生75周年を記念した展覧会「スヌーピーは、今日も語る。 - PEANUTS 75th Anniv. -」が、Ginza Sony Park(銀座ソニーパーク)で2025年8月11日(祝)まで開催中。そこで、モデルの中村恵利華さんが開催日に先駆けて行われた内覧会に潜入!見どころや注目グッズ、コラボメニューをチェックしてきた。
他者への共感や理解、ユーモアや優しさ…そうしたものの大切さを伝えるスヌーピーたちの言葉は、さまざまな価値観が交じり合う現代社会において再注目されている。同展では、PEANUTSコミックに登場する数々の言葉をテーマに、3つの切り口「10人のゲストキュレーターが選ぶ大切にしたい言葉」、「言葉を再構築したオリジナルアイテム」、「食と言葉を一緒に楽しむカジュアルダイニング」で、展示物やグッズ、料理を紹介。会場には、個性豊かなキュレーター陣の“心に響いた言葉”があふれ、見どころたっぷりだ。
まずは同展の広報担当者に、今回のゲストキュレーターたちを起用した理由を聞いてみると、「 ”言葉にフォーカス” した展示なので、各界で文学的な活動をされている方々を中心にお声がけをしました」とのこと。個性豊かな10人のゲストキュレーターたちは、PEANUTSコミックで綴られてきた言葉からインスパイアされた作品を、地下2階から地上4階までの展示空間でダイナミックにディスプレイ。同展を巡った中村さんは、75年間愛され続けてきたスヌーピーたちの言葉を新たな視点で読み解くことができて、充実感いっぱいの表情を浮かべていた。
■ゲストキュレーター
・青葉市子(音楽家)
・最果タヒ(詩人)
・ラランド ニシダ(芸人/小説家)
・平野紗季子(エッセイスト・フードディレクター)
・TaiTan(ラッパー/クリエイティブディレクター)
・Haru.(クリエイティブディレクター)
・長谷川昭雄(ファッションディレクター/スタイリスト)
・ヒコロヒー(芸人)
・中原慎一郎(コンランショップジャパン CDO)
・松浦弥太郎(エッセイスト/クリエイティブディレクター)
4階のエントランスを抜けて、最初に遭遇するのは、松浦弥太郎さんによる展示「そうだ、しあわせとは自由ってこと」。ここでは、松浦さんがサンフランシスコで出会った男性と語り合ったPEANUTSコミックのエピソードをもとに、「しあわせ」について思いを巡らせるエッセイを展示していた。
青葉市子さんによる展示「愛しいひととき」では、お気に入りだという天才音楽少年シュローダーが登場するシーンを中心に言葉をセレクトして、それを青葉さん自身の朗読音声で紹介している。設置されたヘッドホンを装着して、音声に耳を傾けた中村さん。かわいいエピソードと美しい声がリンクして、ほっこり癒やしのひと時となった。
4階ではほかに、PEANUTSコミックのシーンをポスターで掲出するTaiTanさん&Haru.さんによる展示「大切なあれこれ」や、食にまつわるシーンをセレクトした平野紗季子さんによる展示「しあわせは付け合わせのフライドポテト」、読書家でもあるヒコロヒーさんによる展示「つよく、たくましく」を見学。
本棚のような展示スタイルを採用した「つよく、たくましく」では、ヒコロヒーさんらしい視点で、シニカルなコメントが多いルーシーのさまざまなエピソードを紹介。じっくり読んでいくと、彼女が「愛おしくてたまらない」と話す複雑な少女・ルーシーの魅力を一層知ることができた。
続いて3階へ降りて行くと、ラランドのニシダさんによる展示「好きこそものの上手なれ」が。彼はPEANUTSコミックから小説を書くスヌーピーのシーンをセレクトしたそう。小説家然としたスヌーピーの言動や、優しくツッコミを入れるニシダさんのコメントに、クスッと笑いが込み上げてくる。
また、スウェットがズラリとディスプレイされた展示「優しくなりたい」は、空間自体がお店のようでおしゃれ!ここでは、ファッションスタイリストでありながら、政治についても語る長谷川昭雄さんが、独自の視点でセレクトしたシーンと、それに対するコメントをスウェットにプリントして展示。
考えさせられるワードが記載されたこのキャッチーなスウェットは、会期終了後、来場者にプレゼントの予定も(抽選)。中村さんもスマートフォンでQRコードを読み取って、抽選に応募することにした。
さらに、自己を振り返るような、鏡を使った演出で遊び心を感じさせる最果タヒさんの展示「歪なままで向き合って」や、中原慎一郎さんによる展示「こんな部屋で語りたい」を見学した中村さん。後者は、PEANUTSコミックに登場するチャーリー・ブラウンとスヌーピーのやりとりを、コンランショップジャパン CDOである中原さんがセレクトした家具で立体表現した展示となっているが、空間演出の分野に興味があるという中村さんは「展示は全部おもしろかったのですが、これは特にずっと見ていたいくらいかわいくて、お気に入りです!」と話していた。
地下2階の展示空間に併設された限定ショップでは、Ginza Sony Parkのオリジナルグッズに加え、ゲストキュレーターが、スヌーピーたちの言葉を再構築したアイテムを展開している。ここで中村さんがチェックしたのは、長谷川昭雄さんが“作品の中で気になった言葉”をセレクトし、デザインしたキャップや、この季節にマストなTシャツ!特にパステルカラーの「スヌーピー Tee」 (4950円)が気に入ったようで、中村さんは「さりげなくスヌーピーが描かれたグラフィックデザインが大人かわいい!」と笑顔を見せていた。
ショップではほかに、平野紗季子さんが作中から選んだ言葉をデザインしたプレートや、同展のキービジュアルを描いた、ファッションの差し色にぴったりなトートバッグなども展開。本会場にしかない特別なアイテムがそろっていたので、ぜひチェックしてみてほしい。
地下3階にあるカジュアルダイニング“1/2 (Nibun no Ichi)”では、本イベントに合わせて特別に作られたPEANUTSとのコラボメニューを期間限定で食すことができる。オーダーできるのは、「ちょっと少ない、だから良い」というコンセプトはそのままに、チャーリー・ブラウンやスヌーピーたちのキャラクターや言葉からインスパイアされた全6種のメニュープレート。
中村さんは、PEANUTSの世界観と出合った定番洋食メニューを注文することに。ネーミングも楽しい「正解じゃないけどオムライス」と「ちゃんとできたハヤシライス」をオーダーし、「“新しい視点で組み立て直した”というオムライスは、カリッ、サクッと揚がった香ばしいクリスピーリゾットと、トロトロに仕上げられたエッグベネディクト、トリュフオイルの芳醇な香りのおかげでクセになる味わい!一方のハヤシライスは、スプーンで切れるくらい柔らかいお肉が美味。甘みを感じるお肉と、ほろ苦いハヤシソースがマッチしておいしかったです」と感想を語ってくれた。
ちなみに、料理の提供時にテーブルにセットされるプレイスマットや、オリジナルデザインのメニューブックに印刷された言葉も要注目。“1/2 (Nibun no Ichi)”は入場券なしでも利用可能なので、気軽に立ち寄ってみては?
日常に疲れた心を癒やしてくれるスヌーピーの言葉と、才能豊かなクリエイターたちの新しい視点。忙しい毎日の中で立ち止まって、本当に大切なことを考える時間って、実はとても貴重。「スヌーピーは、今日も語る。」は、まさにそんな特別な時間を過ごせる展覧会となっていた。【ウォーカープラス/PR】
取材・文=平井あゆみ
撮影=島本絵梨佳
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