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この記事は2022年夏休み特集のものです。最新トピックスはこちら
昭和を思わせる世界観を舞台に、子供時代の“あるある”を切り取った漫画『しなのんちのいくる』をSNSに投稿している漫画家の仲曽良ハミさん(@nakasorahami)。
『しなのんちのいくる』の主な登場人物は、生意気盛りの男の子「いくる」、中学生の姉「しなの」を中心に、その家族や個性豊かな友達たち。どこにでもいるような親しみあふれるキャラクターたちが繰り広げる、思わず「あった!あった!」と言いたくなる日常の1シーンを切り取り、ギャグタッチで描いていく。
今回は、暑くなってきた今こそ読みたい「夏」をテーマにした作品をセレクト。読めば、子供時代の夏の思い出に浸れるはず!
夏の定番ドリンクとして、子供たちから絶大な人気を誇るカルピス。今では自販機やコンビニで手軽で購入できるようになったが、あの頃はお中元などの贈り物で届けば飲める、特別な存在だった。いくるもやっとの思いでカルピスにありつくが…。
「我が家は、お歳暮なんかでビンのカルピスをいただいた時に飲めました。そのうち自分で作り出すんですけど、かなり濃い目で作っていた記憶がありますね」
いつでも遊びたい。どんなときでも楽しみたい。その欲求が充満している子供たちは、コーラを飲むときですら遊びの要素を取り入れてしまうことも。飲むより遊びを優先してしまう、子供たちの姿がなんとも微笑ましい作品。
「普段は普通に飲むんですけど、駄菓子屋で友達と盛り上がるとこの飲み方をしていましたね。ベタベタになって親に叱られたりして(笑)」
海水浴に出かける直前、うれしい気持ちが爆発してしまういくる。我慢も限界に達し、普段のお風呂に水中セットを持ち込んで自宅で海水浴気分を楽しもうと画策する。子供らしい、ちょっとおバカな展開に注目!
「お風呂は半分遊び場でしたね。水中メガネに限らず、いろんなものを持ち込んで遊んでいました。何があんなに楽しかったんだろう(笑)」
夏定番の遊びと言えば、ビニールプール。子供たちがワクワクを抑えきれない様子で準備を待っているかたわらで、汗だくになりながら空気を入れ続ける父親。子供に楽しんでほしい気持ちと、体力の限界に近づく切ない描写が切なおもしろい!
「夏になるとよくビニールプールで遊ばせてもらっていたんです。だけど、当時は電動の空気入れなんてありませんでしたからね。今思えば、準備と片付けをする父は大変だったと思います」
姉弟にとって避けては通れない代表的な行事が、友達が家に遊びに来ること。しなのにとってもそうで、「普段見せない顔をバラされたら恥ずかしい」という思いでできるだけ弟と友達を会わせないようにするが…。いとも簡単に、友達に洗いざらい暴露してしまういくるの無邪気さかわいい。
「当時はお姉ちゃんの友達にもかわいがってもらった記憶があります。あんまりチヤホヤされるもんだから、つい調子に乗っちゃうんですよね」
あの頃の夏を思い出す作品の数々。次回はどのような作品が登場するのか、乞うご期待!
取材・文=橋本未来
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